
錦水館物語
宿の創業は、1912年(大正元年)と祖父から聞きました。
さて、今の私に影響を与えてくれた先代と先々代の紹介を致します。
世話好きで、趣味人だった、三代目の祖父、巌さんからは、地元とのつながりや、人との交流の大切さを、
料理上手の祖母、朝子さんからは、料理の事を、人には優しいが、頑固だった、四代目の父、基忠さんからは、
挨拶と、宿をピカピカにきれいにする事を、 お洒落だった、母からは、センスの良さをそれぞれ学びました。
蛇足ですが、女将で、愛妻の裕子さんは、私から忍耐を学んだと思います。
私の妹は、結婚して、独立しています。 こんな、家族の歴史の中で育ち、今の私があります。
私たちのニ男ニ女の息子や娘達は、成人してそれぞれの人生を歩んでいます。
私が、宿を継ぐために、宮島に帰郷してから、約四十年になりました。